映画「美しすぎる母」

夫は息子の恋人を奪う。
バイセクシュアルの息子は母と、その愛人の三人で寝る。

母親には息子が別の生物になる日が分かる

母は息子を挑発してセックスし、その刃に倒れる。

これが心理劇というなら一言しなければなるまい。

世界でこの一家しかいないなら、そして世界には母親しか女性がいないなら、
無論近親相姦しかないし、その方が利益が大きい。

しかし現代世界は原始時代のように狭窄した世界ではない。
息子以外のセックスフレンドは可能であり、その方が利益が大きい。

なぜこの一家はここまで視野狭窄に陥っているのか。
どんな種類の病気なのか。
頭の中にある利益の天秤が狂っているのだ。
その原因を考えろということらしい。

監督は自己愛の崩壊とか何とか言っているようだが、
現実による訂正がまったくきかないというのは
どういう事情なのか、考える必要がある。

照合・訂正のプロセスが働いていないらしい。