ピエール ルミュー「無政府国家への道」

Liberty and Legal rule
アナルコ キャピタリズム研究で、ピエール ルミューの「無政府国家への道」という本の紹介をしている。
こういう地道な紹介は意義があることだ。
私も、この本は持っていたが、先の推薦リストには記入し忘れた。この本も当然にお勧めだ。

この本の序論の枕詞にはジョルジュ リベールの次の言葉が使われている。

「法に服従して生きる人間は知らず知らずのうちに卑しい心になる」

実に至言だ。これはコンプライアンス騒動の現在とその行く末を的確に表しているだろう。

私はリバタリアニズムを学ぶことは、自由主義の基本的原理をいろいろなケースに当てはめながら、基本原理を再確認する作業に他ならないと思っている。これはこれで難しいことだ。
このことは車輪の再発明とは違うし、この作業は日本では殆ど誰もやっていないことである。
何でも分かったような顔をして、これをオリジナリティがないなどとうそぶいている人間はリバタリアンではないし、そのように自称(詐称)すべきでもないだろう。