自尊心の過剰と過少

自尊心が膨れあがることと萎むことを
連続で考えるならば
双極性障害ということになるが

性格の傾向として自尊心が膨れあがっていることをとらえれば
自己愛性か循環気質かそのあたりになり
気分の変動がなく一定して
というならばやはり自己愛性の性格傾向という話になる。

逆は何かということになるが、
持続して自尊心が萎んでいる性格をどう名付けているか、
性格というのではないが、ディスチミアはそういった系統のものの一つだろう。
2年以上も続いていればとりあえず性格みたいなものといってもいいだろう。

自尊心が過剰とか過少とかというのだから、
現実の自分の姿に比較して、ということになるのであって、
やはり現実の把握が正確かどうかということがまず問題で、
ずれていますねという時に、過剰の方向にずれているのか、過少の方向にずれているのか、見ることになる。
現実把握が不正確ならば、不安定に動揺するということもあるのであって、
実際には、自尊心が不安定といった方が正しいかもしれない。
自尊心が過剰な人も、他人の小さな批判でかなり傷ついてしまうことがあるもので、
その場合、自尊心が過剰と言って正確だとも思えない。
過剰であるが不安定で、容易に萎むといった方がいいような状態である。