50年前の生活で充分

アメリカの企業は何をして儲けたらいいのか解答が分からないなっているのではないだろうか
製造業は人件費が高くて難しいし、
そもそも享楽に慣れてしまった人間だし、
生産者ではなくむしろ消費者としてしか行動できない感じはある。
プロテスタンティズムの流れや現在の宗教右派の流れは強固にあるものの、
では何をしたらみんなが生活費に困らないでいられるかの解答は見つけられない。
悪くすると信心が足りないせいだと言われそうなくらいだ。

ほんとうに世界がグローバルになって
資本も労働力も自由に動くようになったら、
いろいろな問題の解決も限界も見えてくるはずだ。

たとえばアメリカ人で教育もなく貧しく熟練労働の経験もなくという人たちがたくさんいる。
非熟練労働に従事して季節雇用され、不景気になると解雇され、
人生設計も立てられない。
もし世界がグローバルな労働マーケットを形成しているなら、
たぶん、英語の通じるインドで暮らし、単純作業に従事し、
賃金は安いが、安い物価で暮らしを続ける。

賃金が安い地帯に乗り込んでいって仕事を奪う。
それしかないだろう。

仕事を奪われた側はさらに安い仕事を見つけて順にしわ寄せを耐える。

とはいえ、そんな世界は大変だし、現実的ではないから、何とか生活を成り立たせるようにしたいのだが、
それが難しい。
どこの社会でも同じで、お金がなかったら貸しますよということで、金貸しが儲かる。
日本は土地バブルでアメリカは住宅バブル。
どんどん借りて値上がりを待って売りたいと希望し、最後に誰かがババをつかむ。

問題をすっきりさせるなら、
人類が生きるために正味必要な仕事はどれだけなのかをきちんと計算して、
食料や工業製品を確保する。
小さな村を構想すればいい。

たぶん生産過剰で、消費者が不足している。買うお金がないのに生産している。
生産しないとお金が稼げないから買う力もないということでつながり合っている。
仕方がないので起債してお金を作り、消費して、経済を回し、多少の経済成長を織り込み、
貨幣価値を減少させて借金をだんだん軽くしていく。
なんだか手品みたいだけれど
それでずっと回してきた。

アメリカは今後も日本をシャブリ尽くすつもりで
日本の医療制度を変えさせて、アフラックやアリコの民間医療保険で回すように考えている。
アフラックはアメリカ製の薬や医療機器を使うように誘導する。
日本には潜在的需要があり、悪い規制があるから、国民が困っているとの筋書きだ。
自動車とテレビはアメリカが買うから、医療保険と医療器具と薬は日本が買えという具合だ。

こんなにも技術が発達してしまっているのだから、
こんなにも働かなくてもいいのではないかと思っている。

必要なものを生産したら
あとは静かに安上がりに遊んでいればいいのではないか。
タヒチの海辺の木陰で風に吹かれて。

牛肉をやめてみんなで雑穀を食べたらいいのだろうと思う。

アメリカの会社のCEOだけがどん欲なのではなくて
みんながどん欲だからこんな社会のにっているはず。

製品を売るのではなくて
知恵を共有することで乗り切ればいいはず。
日本も50年前の生活で充分なはず。