罪の自覚

ほんとうに人間はだれでもすべての人に対し、
すべてのことについて罪があるのです。
人びとはただそれを知らないだけです 
『カラマーゾフの兄弟』

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罪人であることの自覚はしばしば人をさらに大きな、自覚的な罪人にしてしまう。
悔い改めるとしてもほんの瞬間である。

罪を知らなければ単なる軽薄であるが、
罪を知ったあとでは、罪を改められない悔いをも忘れるほど、忘れやすくならなければならない。

罪を知ったあとでは
曇り空が続く。