21世紀まねされない商品

「貿易国家」から「投資国家」への移行も起こります。これまで日本は、海外から原料を輸入し、加工して輸出することで、経済を発展、維持してきました。しかしながら、最近の国家の統計を見ると、投資による収入が右肩上がりで増えてきており、ついに2005年には、貿易と投資が逆転し、今もその差はどんどん拡大しています。つまり、日本はもはや貿易国家ではなく、投資国家になっているのです。日本が保有している資金を、いかに世界経済の中で有効活用し運用していけるかに、日本の命運はかかっているのです

20世紀というのは、数量が伸びる時代だった。基本的には量産社会だから、とにかくたくさん作る。ところが、それでは日本は21世紀を乗り越えられない。中国などが安いものを大量に作ると最安値でできるわけですから、日本は量産文化の中にいたのではダメでしょう。高付加価値路線に切り替えざるを得ないのです。
その高付加価値産業の典型例が映画でしょう。1社で年間20作くらいしかできないわけだから。できないというか、1本当たりの制作費用が40億円も50億円もかかるわけですよ。それを20本作ると、1000億円かかってしまう。大きな産業だけど量ではない。要するに、量産の日本文化と対極にあるのが、コンテンツ・クリエーションなのです。

安いコンテンツや小さいコンテンツは無料になってしまうけど、大規模なコンテンツというのは、コピーはできても、そう簡単にまねて作れるものではない。

映画以外では、航空機産業なども高付加価値産業と言えるでしょう。テレビのように大量生産するものではありませんから。

 航空機産業と同様に、医療機器産業も今後、高付加価値産業になっていくのではないでしょうか。PET (positron emission tomography:陽電子放出断層撮影)やMRI(magnetic resonance imaging:核磁気共鳴画像)などコンピュータ関連技術が医療機器にもどんどん使われるようになりましたから。今後、画像診断のために、画像圧縮技術が一層重宝されるようになれば、日本の技術が大いに貢献することになるでしょう。次世代は、人体を分析する医学分野で、日本のAV技術がものすごく使われるようになるのではないかと期待しています。

東芝は原子力発電にかなり舵を切ってきました。このことからもわかるように、経営者の志向が「高付加価値の製品をグローバル規模で販売する」という発想に変わってきているように感じるのです。

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三次元解剖学アトラスとか、三次元外科実習書とか、可能でしょうね。
三次元絵本の話を聞いていますが、
見たことがありません。

検索したら
alice.jpg

これは未来技術じゃない三次元。