四方田犬彦「ラブレーの子供たち」

芸術家は何を食べていたか、
記録を見つけたら実際にそれを食してみる
という趣向である。


いろいろ盛りだくさんである。
ウナギについては、まずギュンター・グラス。
ジャガイモとウナギを生クリームで煮たりしている。
ウナギをセージの葉で巻いて油で揚げる。
この一種の唐揚げは美味しいかも、ニンニクを一緒に食べればなおいいだろう。


斎藤茂吉のウナギ好きも有名で、
本書でも取り上げられている。
普通の鰻重も美味しいが、
ここで取り上げられているのは、
ミルク鰻丼である。


冷えたご飯に「浜名湖食品」の鰻の缶詰を載せ、
紅ショウガをトッピングし、(これは最近の牛丼と同じだ)、
熱いミルクをかけて、食べる。


「浜名湖食品」の鰻の缶詰は、茂吉が戦争の間、疎開先まで持って歩いたもので、
現在も製造販売されているという。
これはいいかも。


浜名湖食品の缶詰は都内の某高級スーパーで690円、
明治屋の缶詰はデパートで651円。
「浜名湖食品は「製造者」と書いてある部分が
明治屋では「販売者」になっているので、
明治屋の商品はOEMかと思われます」と紹介しているブログがあった。


最近は真空パックものが出ていて使いやすいと思っている。
中国産の鰻は非常に安いがあやしいので食べない。