男の脳は乳房自動検出・乳首シャッター・カメラ

デジタルカメラは顔を検出してピントを合わせ、
笑顔を検出してシャッターを切ったりする。

しかし元々の人間のオスの脳としては、
左右対称のふくらみに反応するようにできている。
結論から言えば、男の脳は乳房自動検出・乳首シャッター・カメラである。
(わたしの脳が、ではなく、男性の脳は、そうなのだ。)

もともとは猿からの発想で、
猿は発情期になるとメスのおしりが赤くなって、
受精可能であることを知らせる。
オスは、左右対称の赤いふくらみに反応して、
性行動する。
猿は、むだに射精したりしないので、
寂しかったり、親愛の情を示すときは、
毛繕いをしたり、セックスの形だけをするマウンティングをしたりする。

人間になると、発情期がはっきりしなくなる。
女性器に多少の変化はあるが、
おしりが外から見て変化するほど変わるわけではない。
排卵期に、粘液の粘りけが変わったりするが、
外から見ただけで分かるものではない。
第一下着をつけているしその上に着衣している。
そこで男性の目は、別の二つのふくらみに向けられ、
乳房にピントが合う。

男性の射精にとって乳房は、あまり意味はない。
赤ん坊にとっては、形はどうでも、乳汁が出ればいいので、これもあまり関係がない。
そうでなければ、仲間由紀恵のような貧乳は淘汰されて、存在しないはずである。

多分、発情した猿のおしりに似たものとして、
男性の目の前にあれば、男性の脳はピントを合わせてしまう。
その本能に頼って、乳房は存在している。

二本脚歩行しない哺乳類にとっては、
乳房は見分けにくいもので、
性的魅力にはなり得ない。
メス牛の乳房にオス牛が反応するわけはない。
子牛が喜ぶだけのものである。

自然のままの女性の乳房は、
年齢とともに重力方向に垂れる。
これは自然なことで、どうしようもない。
そこで、パストを補正する考えが出てくる。
これはとてもいい考えで、
男性としてもよいことだ。

女風呂に乱入してとがめられた「なまはげ」がいたが、
補正していない人体というものは、
あまり美しいものでもないし、欲情するようなものでもない。
特に女風呂に多数女性がいるような場合、
男性は何もする気が起こらない。
なまはげだから、張り切ったのだろう。

そんなわけで、進化のなごりとして、相変わらず、
男性の脳のデジカメは、
目の前にある二つのふくらみにピントが合ってしまい、シャッターが降りている。

乳ガンの手術の後に乳房を再建する。
それくらい大切なものである。
女性にとって、女性性の象徴と感じられたりもする。

男性の本能のなごりが、
回り回って、女性の感性を支配している。
このあたりも、面白い。

年とってからはあっても邪魔なのだけれど、
なければ困るものである。
ただ単に心理的な「なごり」により、そのようになっている。

赤ん坊の時期には乳房は大切なもので、
反応しそうであるが、
赤ん坊の目は、むしろ、母親の二つの目に反応している。
乳首を吸うのは反射のひとつであるが、
何であってもしゃぶれればそれでいい。
だから、赤ん坊のころにお世話になった懐かしいいいものだから、
大人になっても反応するという考えは、怪しい。

タバコやパイプをいつも加えていたいのは、
乳首を吸う反射のなごりといわれている。

そのように考えながら、
やはり、乳房はいいものだと思う。
8丁目で、
ピントがあって、シャッターが降りている。