病気と貧困

病気はなんとかしなければいけない。
それはそうだ。

また、しかし、貧困も問題だ。

人間の不幸のどれだけの部分が
貧困または不平等から発生しているか、考える。

最終的には死ぬのだから、

その部分では平等かもしれない。

かなりの貧困でも、
平等ならば、なんとか納得できるのかもしれない。

日本の内部は比較的平等・均一といわれていて、
最近になって格差が問題だと言われ始めている。
しかし世界全体を見ると、
貧困が蔓延し、不平等は大きい。

また一方で、格差があるから、人は頑張るというのが、
経済自由主義者の信念である。
どうせ平等なら、誰も働かないだろうと社会主義を攻撃して、
結局勝利したように見えるけれど、
あからさまな憎悪が表面化している。

かつてソ連が敵だといい続け、
テロ支援国家を指定し、
テロに屈するなと戦争を続ける。
米軍兵士は心の病気になったり、自殺したりしている。

アメリカの経済状況も、不平等と貧困が背景にあって、
サブプライム問題もあるように見える。

リッチな人たちを見ていると、モラルが崩壊するのだろう。
貧しい国で起こっている紛争や政治的危機も、
不平等の感覚が一因であるような気がする。