うつ病専門病棟を開設/4月から県立芹香病院

うつ病専門病棟を開設/4月から県立芹香病院
社会 2008/03/18  全国の自殺者数が九年連続で三万人を超える中、県立精神医療センター芹香病院(横浜市港南区芹が谷二丁目)は四月一日、うつ病患者向けの専門入院病棟「ストレスケア病棟」を開設する。専属スタッフの配置と先進治療法の導入で、治療体制の充実を図る。県によると、ストレスケア病棟を設けるのは全国の都道府県立病院で初めて。

 同病院のA病棟二階(約千三百平方メートル)を改修し、十九室三十七床(個室十二、四人部屋六、隔離室一)を設ける。対象は、自殺願望が高い「急性期」の段階から落ち着きを取り戻した患者。

 治療では薬物療法や精神療法に加え、保険が適用されない磁気刺激治療法をはじめ鍼灸(しんきゅう)治療法、高照度光照射療法、認知行動療法を新たに導入する。特に、電流を流したコイルで患者の頭部を刺激する磁気刺激治療法については、全国でも大学病院でしか導入事例がない先進治療法という。

 専属スタッフには、医師二人、看護師十七人をはじめ、ケースワーカーの精神保健福祉士、臨床心理士、作業療法士が各一人就く。窓の鉄格子を外し、共同スペースには木製の家具や観葉植物を置くなど開放的な空間を用意する。

 一日の入院料は現状とほぼ変わらない一万四千円程度で、先端治療費分は県費で負担する。

 整備費は約九千三百万円。県内の自殺者数は近年、千七百人前後で推移している。〇六年は千六百八十三人で、人口十万人に占める死亡者の割合は一九・三人で全国四十四位となっている。

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先端治療はトライすればいいけれど、
うつ病の人に4人部屋はどうだろうかと思う。