天才について

天才とは、ニュートンと同じタイプの癖を持つ脳で、
それはまったく偶然にも、現在の自然法則と一致した。

この驚きをカントは記し、ローレンツが解いた。

自然法則が変われば、天才と呼ばれるべき一群は別の一群にシフトする。
また、たとえばコンピュータ化が極度に進化すれば、シフトする。

天才とは、環境への一致度によって測られる。
一致していなければ、エラーである。
しかし多数のエラーを用意していなければ、
人類としては生存できない。

トライアンドエラーの原則は貫徹されている。

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秀才とは、自然法則がどのように変わっても、
追随できる脳の持ち主である。
すばらしいが、追随するだけである。

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ハードディスクを多数連結すれば、知識の蓄積ができる。
あるいは、現在のインターネットは、雑多なものを含みつつ、巨大な知識の蓄積である。
博覧強記のすばらしさは、ハードディスクの量にあるのではなく、
検索技術が遥かにグーグルを超えている点にある。

グーグルを見ていてもつまらないが、
博覧強記の人を見ていると、実に楽しい。

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グーグルは、インターネットの中に生まれているのに、
ピラミッド型であり、かつ、資本主義型である。
早急に、真に人間知性型インターネット型の、検索が待たれる。

それは内的関連付けである。
あるいは偶然の連関を喜ぶタイプ。

偶発性に意味を見出すのも、知性である。
連句。