恋はままならぬものと

恋はままならぬものと
誰もが言う
昔から言う

平安の頃から
江戸の戯れ歌まで

ままならぬ恋と
世間の制度を
妥協させるために、
大人はいろいろな工夫を重ねてきた

その工夫の中で、
いろいろなドラマも起こった

本妻と愛人をなるべく平等に扱い、
愛人の目を盗んで恋人と会い、
仕方がないんだと別れを繰り返す。

それをままならぬものと感慨をこめて言う場合さえある。
若者には申し訳ないと思うのである。

若者の、
恋への誠実さには頭が下がる。

いいものだ。
そのときあなたは輝いているよ。
忘れないでほしい。