聞く技術 答えは患者の中にある

「聞く技術 答えは患者の中にある」という本があり、
患者さんは教科書だという昔からの教えを翻案したものらしい。

精神科では、私の見解では、
答えは患者さんの言葉の奥にあり、その奥には空白が広がっている
と思う。
あるいは、
答えは患者さんの言葉の外側にあり、もどかしく求めて得られない外側に、常にあると見える。
この運動が患者さんの言葉の意味しているものなのだ。
答えがここにあるという安心感の根拠はなんだろう。
逆に、答えがここにないという不安はなんだろう。
答えは患者の外にあるという本は売れそうにない。