ガソリン税無駄遣いの批判に答える

ガソリン税が、道路工事に使われず、その50%が、
公務員のゼイタクな宿舎を林立させたり、
公務員のレクリエーションに使われたり、
温泉旅行代やゴルフコンペの賞品を買ったり、
天下りした官僚に高級車を買い与えたりと問題になっている。

「道路特定財源」で買ってる国交省名義の車両は、
2004年度で、2539台もあった。
そして、「道路を造るため」の税金で買ってる車なのに、
このうち、トラックなど工事に使う車両は1500台だけで、
残りの1000台は、すべて、
官僚や天下りたちに自家用車として買い与えている高級車なのだ。

とまあ、こんな具合に、あるブログで書かれている。

反論してみよう。

公務員のゼイタクな宿舎を林立させたりというが、そんなものに誰も住みたくない。
たとえば、中央区の「一等地」、大使館の隣などにも官舎はあるが、
スーパーもない、特殊浴場もない、かんけり遊びもできない、
不審と思われればすぐに尋問される、
夜中に夫婦喧嘩で飛び出せばすぐに警視庁に要注意として記録される、
そんな場所に誰が住みたいだろう。
ベランダでギターを片手に井上陽水など歌っていたら、
意味不明だといって、精神科病院に回されてしまう。
通勤時間が少なくて、監視しやすい場所というだけのことだ。

そのよう場所に住めば、紀ノ国屋まで車で買い物する必要があり、
やはり車が必要だ。
子供の教育費も高い。
高級官僚たちはいい家の子が多いし、
妻たちはさらに高級な家系が多い。
政治家の娘とかが多い。
金のかかることになれている。

お宅の奥さんは政治家の娘で、
お金を際限なく使うような人ですか?
多分そうではないから、話はなかなか通じないと思う。

これは公務員の給料だけではマイナスになる。
そこで実家から生活費を補ってもらっている。
大体は会社を作って、形だけの役員になって、給与を受け取るという感じ。
おおむね、夫の家も妻の家も資産はあるので、特に問題はないのだが、
税務署が問題で、あまり派手に使うと贈与税がかかる。

自営業者は車も経費だし、
家具を買っても経費、
旅行に行っても経費のはずだ。
いろいろなものが経費だ。
自営業者さんはそれでも公務員を責めるのかな。

こういうことを言うのもなんだけれども、
大体の人の両家とも金はあるので、
イメージで言うと、大阪府の負債が刻々増えるサイトの、
逆の感じで、資産が増えていると思ったらいいだろう。
http://www.geocities.jp/mkqdj167/oosaka.htm
だいたい税金で消えるけれど、実際生活に困って、
変なお金を使っているわけではない。
転勤がないと決まれば、自宅を購入してもいいし、
実家に住んで通勤してもいいのだ。
その方が子供の教育には好都合だ。
軽井沢くらいに住んで農業をやったりもしたいけれど、
それはできないようになっている。
なんと不自由なことだろう。

兼業禁止も痛いもので、
兼業を解禁してもらえたら、
いろいろに稼ぐ手立てはあるのだ。
自営業の皆さんは兼業も平気でしていますよね?

霞が関の役人に、会社の顧問とか学校や病院の理事とか、
やって欲しい人はたくさんいるだろう。もちろんしませんが。
講演会だって、いくらもできるだろう。
有名タレントさんの講演料には及ばないかもしれないが、
それでもかなりの額になるだろう。

実家に金があっても使えない。
自分に能力があっても使えない。
それが役人なんです。

公務員のレクリエーションに使われたり、
というが、だれが公務員同士でレクリエーションなどしたいだろう。
吐き気がする。ずる休みしたいくらいだが、休めば悪口を言われるので、
仕方なく出ている。
誰一人として全然楽しくないが、
それでも、自由参加と称する強制参加である。
だいたい、他人を笑わせたり、リラックスさせたりする種族でないことは
ご承知だろう。
そう、他人をむやみに緊張させ、不快にさせるだけの種族である。
よりによってそんな人たちと「レクリエーション」など、ばかばかしい。
老人ホームの風船バレーのほうがまだましだ。

温泉旅行代などばかばかしい。
誰にも知られず秘めた旅が望ましいのであって、
第一、どこでもおなじマグロの刺身を盛り付けた皿と、
その隣の松茸の土瓶蒸に
飽き飽きしている。

経費で愛人を囲ったりもできるが、
そんな愛人はたかがしれている。
しびれるような危険さがない。
普通の愛人など、いまの時代に、いらない。

ゴルフコンペの賞品を買ったり、
というが、そんなばかばかしいゴルフに時間を割くくらいなら、
仕事をしたいのが本音だ。
できれば出世はしたいが、それは本当に優秀な人が出世すればよいのであって、
自分でなくてもよい。
それよりも、国民のために働き、世の中をよくしたいのだ。
これも給料のうちと割り切って、しかたなくゴルフなどしているのである。
大体エリートはそんなものに過度に熱中するほど暇ではないし、
教養もあるのだから、いろいろと他にしたいこともあるのだ。
体を動かしていれば楽しいと思うのは、
子供の頃、本を読むより走るのが好きだったタイプで、
頭より筋肉の発達している人の勘違いなのではないか。
少なくとも、役所の同僚に、そんなタイプは一人もいない。
暇があれば、新しい外国語を勉強したりしたいのだ。

天下りした官僚に高級車を買い与えたりというが、たいした車でもない。
トヨタや日産の最高級車といっても、
ハリウッドやシリコンバレーの成功者は誰も乗らない。
運転手もつけてもらうが、
それだって、ブラジルやタイの駐在に比較すれば、
ぜんぜん楽しくない。
ブラジルやタイならば「秘境」もあるが、日本では、
役所に通勤するか、三越本店で運転手を待たせて買い物するくらいだ。
ふるさと料理・その他懐かしい慣習を教えてくれるメイドもいない。
楽しいはずがない。
ホンダやマツダを儲けさせているだけだ。
文句を言うなら、そっちに言って欲しい。
高級官僚が使っている高級車というイメージを作りたいだけのことだ。

こんなにも耐えて愛他的に生きて、一体何を批判されているのか、わけが分からない。
結局お金を国民に還流させているだけだ。
そのお金で助かっている
人がいるし、まわりまわって、あなたにも届いているはずだ。

マスコミは、ずっと知っていた。
批判する気があるなら、最初から言えばよかった。
敢えて言うなら、新聞社に入社して一年目、省庁をまわり、その現実を知ったときに、
職をかけてでも、記事を書けばよかったではないか。
それなら、耳も傾けよう。
いまやマスコミ諸君は誰よりも金持ちで、誰よりも権力者ではないか。
それを風向きによって、
いかにも最近知ったように書くのは、不誠実である。