約8人に1人がうつ病・うつ状態の可能性アリ

約8人に1人がうつ病・うつ状態の可能性アリ
 ファイザー株式会社は、昨年2月7日から16日にかけて、4,000人を対象に、うつ病・うつ状態に関するインターネット調査を実施、今回その結果を発表した。

 調査結果の分析から、調査対象者のうち全体の12%、つまり約8人に1人がうつ病・うつ状態の可能性があることがわかった。

 しかしうつ病・うつ状態に該当した人のうち、医療機関を受診したことがあるのは24%にとどまっている。また医療機関受診率は、自分で受診を決めた人が15%に対し、誰かに相談して受診した人が83%となっており、周囲の助言が受診の大きな後押しになっていることが明らかになった。

 うつ病・うつ状態と感じても医療機関を受診しない理由は、「行く必要を感じない」が44%で最も多く、次いで「医療機関への不信感がある」が20%、「周囲に知られたくない」が15%となった。

 今回の結果により、うつ病についての理解や危機意識がまだまだ低く、治療に対する誤解も多い実情が示された。ファイザーは、“うつ病は自分が患ってもおかしくない病気”と自分も周囲も理解している環境が早期受診・早期解決につながるとしている。