医療の需要は誰が決めているのか

医療の需要は誰が決めているのか。

これは微妙だ。
たとえば精神科では本人が必要ないと思えば通院はしないし薬も飲まない。
一方、コレステロール内科については、年に一回検診があり、血液検査でコレステロールが高いといわれ、薬を飲むように勧められる。
本人に不調の自覚はないし、薬を飲んでも何の違いもない。食事と運動を指導されるが、続くものでもなく、また次の年に同じ指導を受ける。
そのうちコレステロール指導の基準が変更されたりして、あれあれと思ったりする。

患者さんの自己判断はしばしば間違っていて、
その結果、むだに医療費がかかる場合も多い。

腕のいい医者だと必要のない検査も、新米お医者さんは几帳面に、指導書どおりにオーダーする。
評判がいいのは指導書どおりの新米お医者さんで、
やや過剰なくらいのサービスが患者さんには安心感を与える。
患者さんの心を知っていれば、ただ安心させるために検査をすることもあるだろう。

いろいろと難しい。