新橋的対他配慮測定法

科学は測定することから始まる

測定せよ
後に微分でもせよ
それが家訓である

台先生は依然として測定しているとのことで
習って測定することとした

新橋的対他配慮測定法
その人の体重の1/6に当たる重量を
左右に一個ずつ、スーパーのレジ袋に入れてもたせる。
かなりつらい。
その上で、なるべく大きい傘をひとつ持たせる。
非常に扱いに困る。
混雑した新橋駅を歩いてもらい、
傘が何度他人に触れたかを計測する。

3回以上触れたら
酔っ払い以下である。

ごくまれに
傘を後ろに向けて迷惑をかけて歩いている人がいる。
天然記念物である。
対他配慮とは何であるか、
新橋クラブのおっさんから聞いたほうがいい
笠原先生よりも丁寧に説明してくれるはずだ

対他配慮をしてもこのおっさん程度、
しかし、しなければもっと悪い結果が待っている
どちらにするかはすぐに決まるはずだ
最悪の結果は避けなければならない