アレルギーにどこまで対応するか

朝日新聞の投書欄で読んだ。
こどもさんが卵アレルギーで、
外食した際に店には伝えていたのだが、
調理器具に卵の成分が残留していたとかで、
やはり症状が出てしまったという。

社会としてアレルギーにどこまで対応するか、
患者さんには生活範囲を狭める事をどの程度お願いするか、
つまり外食を我慢してもらうのか、
外食産業は「完全対応」すべきなのか。
命に関わる症状なので事は重大である。

どのくらいの患者さんがいて実情はどうなのか、
考えることが必要だ。

諸外国ではどうなのだろう。

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お母さんは当然敏感になるのだが、
お父さんは「食べる人」の立場で、
お母さんの大変さを理解していないと、お母さんが嘆く場合もある。
こどもに卵アレルギーがあるのに、
平気で卵関係のお弁当を食べていたり、
あるいは卵の入った食事を食べたがったり。

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アレルギーは専門ではないので
よく分からないが、
情報を記憶して反応する点では神経系と似ていて、
皮膚は神経と同じ外胚葉性のものなので似ている点があると思う。

外来の情報によく反応する点では
「優秀」と「過敏」が限りなく同じはずだ。

パニック障害などの症状の一部は、
過剰な学習の結果とか、
反応回路の誤動作、
と考えられるのだが、
それはアレルギーによる過敏反応の回路と似ているのだろうと思う。

一度卵アレルギーの回路が出来てしまうと、
調理器具に残っていた卵にも反応してしまう。
このことと、
一度パニック障害の回路が出来てしまうと、
(たとえば)自動車のエンジンの音だけで吐き気がしてしまう、
ということとが似ているように思える。

似ているということは、
同じような遺伝子かと過剰に空想することもできるのだろうかと思ったりする。