トップ・アスリートの世界

トップ・アスリートたちは、
生まれ、育ち、トレーニングなど、共通部分が大きくなり、
結果として、実力は大差なくなる。

トレーニング設備や知識が共通ならば結果も大体似たものになる。
基本的な体格とか腱の強さとか、骨の強さとか、そんな問題になる。

将棋やチェスなどでもおおむねそれに近いという。
囲碁はもっと難しいらしい。

その場合、メンタル面が強調され、
メンタル・トレーニングが言われたりする。
筋肉や運動神経で圧倒的に差があれば、それで決着がつくが、
大差ない場合には、
より図々しかったり、よりびびらない性格だったりすれば、有利になる。

コーチやトレーナーが国境を越えて交流している現状では、
ますますそういう傾向になるだろう。

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陸上では筋肉の質が記録に反映しているようで、
短距離走ではアジアは強くない。
アジア人は長距離なら強い。今年もメダル候補だ。

水泳では現在でも日本人が世界記録を持っている、あるいは争っているという場合があり、
これは技術の反映だといわれている。
よくは分からないが、ある泳ぎ方の分野で、アウトになる場合と、セーフになる場合があり、
アウトにならない範囲で工夫を重ねると、早く泳げるということらしい。
キックの角度など。

陸上でたとえれば
走ってはいけない競歩のようなものですかと聞くと
まあそうでしょうとのことだった
競歩という範囲内で、反則にならないように、しかしいかに速く歩くかということで、
なかなか理解に苦しむ。

自由形というのがやはり一番分かりやすい。

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水泳でマラソンに当たるものがないのは
何かわけがあるのだろうか。
危険だからだろうか。
わたしは必要ないと思うけれど。

ずっと上り坂の、登山型マラソンはどうだろう。
箱根駅伝の変形。
痛々しいのに見ていられるのはどうしてだろう。

かわいそうだと思う。

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筋肉をどんどん鍛えていくと、
腱が断裂したり、筋膜が傷ついたり、肉離れを起こしたり、
当然そうなるはずだ。

筋肉を増強するための食事とか、トレーニング法も、もう秘密のものはないだろうから、
生まれつきの素質がどれだけあるかによるだろう。
薬物を使えば近道だけれど、それは禁止だ。

イチロータイプは筋肉で勝負しているのではないと分かる。
運動神経の問題で、たとえば、バレーボールの選手みたいな感じだ。

動体視力の問題などについては、ある程度のトレーニングはできるらしい。
アリセプトで運動能力も向上すると推定するが、
運動選手に使ったらどうなるのだろう。
どこかにあるのだろうが、手元にデータがない。

競技を運動要素に分解してしまうのはもちろん間違いだが、
筋肉についていえば、
瞬発能力と、持続能力に分けられ、
神経についていえば、
状況判断能力と、限界を認知しない能力などに分けられるかもしれない。

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ホームランバッターになるには松井でも足りなかったわけで、
筋肉をつけようとすれば、怪我をする。

清原などもその限界にぶつかっていると思う。

野球の場合には、駆け引きの要素が大きいのだろう。

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アドレナリンが過剰に出やすい先天的な体質を想定すれば、
運動選手としては有利だろうも思う。

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バリー・ボンズ、ベン・ジョンソンなど、生きているだけ儲けものらしい。
フローレンス・ジョイナーは早く死んでしまった。

昔は東ドイツが金メダル量産国だった。
国家的組織的ドーピング。当時はソ連が一番の金メダル獲得国で、
東ドイツが二番目。

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筋肉増強剤は身体的にばかりではなく、
精神的な面にも影響するので、困るようだ。