リアルとバーチャル

リアルはよくてバーチャルはだめと
最初から何の議論もなく決めつけている人があるけれど
そんなはずはない

脳にとっては
どちらも刺激に過ぎない

たとえば
リアルに稼いでお金を作り、
そのお金であるゲームのいろいろなアイテムを買うのが趣味だったとする。
別の人は最初からゲームの中で工夫を続けてアイテムを手に入れるとする。
どちらも同じ時間で同じだけのステージに達したとしたら、
結局どちらでもいいのではないか。

またたとえば、
リアルに稼いでお金を作り、それをバーチャルな世界で投資してふくらませ、
再びリアルな世界のお金に換えたら、
それはどのような評価になるのだろう。
もともとお金がバーチャルなんだともいわれそうだが。

一方、ゲームにかじりついてステージアップして、
ある時点でそれをリアルな現金に換えたとすれば、
それはリアル派の人たちはいいことだというのだろうか。

また、バーチャル世界では人間関係が築けないというのなら、
悪い人間関係で悪い結末を迎えている実に多くの人たちをどう評価するのだろう。

ついでにいえば、
リアルに金を儲けて、ゴルフでリアルに使ったとする。
でも、ゴルフという行為はとてもバーチャルなもののように思われる。
それはどうなるのだろう。
ゴルフボールが穴に入ることに何の意味があるとも思われない。