誇大性と神経細胞

誇大性を脳回路として形成している神経細胞について考える
誇大性というものは、考えれば考えるだけ誇大性を増すところがある。

強迫性はいつでもきっちりと同じ強迫性である。

誇大性がだんだんエスカレートしていくとすれば限度があるはずで、
その極点で誇大性の神経細胞は活動停止する。
すると残った細胞が任務を引き継ぐが、
信号が反復されるに従って反応が増大するタイプの誇大性の神経細胞は休止しているので、
たぶん、同じ信号をいつまでも返す強迫性神経細胞か、
あるいは反復刺激に対して反応減衰してしまううつタイプ神経細胞である。
しがっておおむねはうつ、時には強迫性障害の形をとる。両方が混合することもある。

これが慢性反復刺激後のうつ状態である。正確に言えば、「躁状態の欠如」である。

これは躁うつ病の発生メカニズムである。

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この意味での誇大性と自己愛性の場合の誇大性との区別をする必要がある。
自己愛性の場合の誇大性は、
刺激に対する反応様式ではなくて、
もともと世界観として格納されている世界観セットの現実とのずれが訂正されないまま保存されたものである。
人間は誰でも脳の発達の最初に誇大性を刻印される。
いつも現実よりも子と周り大きな妄想を語りかけれられてそだつ。
その後、現実生活の中で、照会と訂正の機会がないままで訂正されずにいると、
自己愛パーソナリティ障害に至る。
現実の生活で不都合は明らかであるのに、
自分の世界観を訂正するとは思いも及ばない。