リハビリ開始の時期

わたしはEy H(アンリ・エー)のNeo-jacksonismが好きで
考え方のよりどころの一つとしている。
脳の階層構造を反映して症状が発生して消えるはずだから
当然このように考えるのがよいと思っている。

笠原先生が簡潔に結論だけを紹介していて、
心的エネルギー水準で軽い順に並べると次のようになる

神経症状態
↓↑
躁うつ的気分変調
↓↑
離人状態
↓↑
急性幻覚妄想状態
↓↑
緊張病様症状群
↓↑
夢幻様状態
↓↑
錯乱状態
↓↑
人格欠陥状態

という具合である。
病態水準という言い方もあり、現実把握の程度を一つの目安にしている。
もうひとつは使用している防衛機制がどのような種類のものかということになる。
まずは外界を否認し、次は内界を否認し、最後には受容するという方向に向かう。

これを主観的症状で並べると次のようになる

生きがいがない
↓↑
何をしても面白いと思えない
↓↑
興味が持続しない
↓↑
何事にも手がつかない
↓↑
おっくうで仕方がない
↓↑
ゆううつで消えてなくなりたい
↓↑
寂しくてー人でおれない
↓↑
焦燥不安があって我慢できない

これをさらに簡略化すると次のようになる

喜びの感覚が出現する

抑制(おっくう)主導の時期
↑               ———–このあたりで社会復帰活動・リハビリ開始
憂うつ気分主導の時期

不安焦燥主導の時期

ここで憂鬱気分までは薬を飲んで休息、
抑制(おっくう)主導の時期に入ったら薬はそのまま飲んで
リハビリを始めようという目安を提案している。

おおざっぱに言うと前半はセロトニンで後半はノルアドレナリンとの印象もあるが
つながりあって一体となっているので
そのような簡便な割り切りができるものでもない。