並列型コンピュータ配列 ネット社会

ネット社会の利点は、個人の狭い考えを、ネットが並列配列してくれて、
考えや感じ方を訂正してくれることではないかと思う。

会社などの組織の大半は、直列型の接続であって、
上が間違っていれば下も間違うということになる。
間違った状況判断を実行するだけという局面が多い。

しかしネットのように並列配列がほぼ無限につながっている状態では、
自分だけが孤立して間違い続けるということがほぼできない。

情報操作する場合でも、直列型の場合のように簡単ではない。
いきなり削除すれば削除が話題になる。
横から間違った判断が出た場合は、同等の権限を持つ立場で
理性の検閲が始まる。強制力はないが、理性には充分な説得力がある。

そのようにして、ネット社会では個人の癖や間違いを訂正しつつ、
しかし全体として強制はせず、質を保つように、みんなが教育しつつされつつ関わる。
それがネット社会のいい点ではないだろうか。

誰かが一方的な権威でもなく
謙虚に、理性に従い、教育し、教育される。
高圧的にならず、卑屈にならない。
ネット社会での対等の個人として尊重しあう。

長い目で見て理性が勝利を収める仕組みであると思う。