内需振興策 子どもを増やす

外需に頼っているとともすればモラルを外れることもしてしまう。
いくらでも借りてください、いくらでも買ってくださいと
積み上げたのはいいが、今回のような危機になる。
直接の罪人はいないかもしれないが共犯者である。
一部実行・全部責任の共同正犯と言えるだろう。

今後どうすればいいかと言えば内需の拡大なのだが、
私の意見は、必死になって子供を産むことだ。

子供を産めば儲かるという、あからさまなインセンティブを設定する。
早く結婚すれば儲かるというのでもいい。
同棲している男女はたくさんいるのだから、その人たちに、
どうせ同居しているのなら早く入籍して、子供を産まなくっちゃと思ってもらうようにする。
教育は全部無料。学校にいけば給食が食べられて、最速のPCが使える。
塾もお教室も学校の校舎を使って、援助をどんどん出す。
世界的な学者とかエンターティナーとかスポーツマンを育てる。
日本人が蓄えてきた教育力を最大限に生かす。

世の中にはどんな仕事があって、どんな生活になるか、教える。
昔だって子供は労働力だから一所懸命産んで育てたはずだ。
それと同じくらい親が得する仕組みを作ればいい。
金持ちしか子どもを産めない、育てられないという障壁が、
日本を弱くしている。

産婦人科がいないというが
人工中絶や人工流産を考えるといないわけもない。

一家に初孫が生まれると、それはもう大騒ぎである。
家が必要である。車が必要である。エアコンを買い換える。
おもちゃとかビデオとかカメラとか印刷機とかテレビ電話とか。
衣類も新しいのがほしくなる。
とにかく孫のためならお年寄りはお金を使う。

近頃の若者は体力がなくて怠惰なので
お金を払ってサービスを買う。
子どものためなら言い訳できるのでお金を使う。
教育産業も伸びる。
最近はピアノ教室とピアノ屋が全然儲からない。
日本の中古ピアノを新興国に輸出するのだという。
それはそれでいいから、日本では新しいピアノを買って与えたいと
思えるように内需を起こそう。
新しい変な楽器もどんどん作って、子どもを芸人に育てよう。

しばらくたてばその人たちの一部は介護産業の担い手になるのだが、その前に、
自分の家のお年寄りの面倒を見てほしい。
これは金銭の出入りを伴わないのでGDPにはカウントされないが、
それが人間というものだろう。

地面を掘っても資源が出てこない国なのだから、
お互いの子どもを大切にしてみんなで育てて未来を託すしかない。