ネット社会を感じる旅の宿

普段ネット社会について意識しない程度にまで当たり前のものになっているが、
改めてその欠乏を感じるのは旅先の宿で過ごす夜である。
パソコンは持って行かないし、携帯をいじるのは好きではないので、
ネットではなくテレビを見る。
すると自分のほしい順番に情報が出てこないので新鮮に感じる。

テレビを見るということはこの程度に受動的なことなんだと思う。
操縦されることなんだと思う。
情報には川上と川下の差がはっきりあって、
操作する側・される側、
教育する側・される側、
マスコミ権力を行使する側・される側に、明確に別れる。

しかし最近はネット社会のおかげで、一方的な操縦する・されるの関係から脱することができるのかと期待している。

図書館の中で自分で好きに本を選んで読む人と
誰かの演じる紙芝居をずっと見ている人の違いのようなものだろう。

楽だけれどされるがままになる。