ネット社会という環境に対する進化的選択はこれから始まる

ネット社会は新しいものである。脳はネット社会よりずっと古いままである。

脳の情報処理能力には確かに限度があって、限度を超えるようになると、比喩で済ませたり、抽象化したり、要するに脳の機能を節約するようになる。あるいは、別の脳回路を横滑りで適用したりして、節約する。
ネット社会に対しての適応も新しいものに対しての適応であるからそんな面があるのかもしれない。つまり、脳はネット社会用の脳回路を用意していない。昔何かに使った脳回路をとりあえず機能させているだけである。だからいろいろな不具合が起こる。かなりの年月がたって、ネット社会に適応した脳がセレクトされて、生き残り、数が多くなっていくのだろう。それまでは時間がかかり、いろいろな不具合が起こるはずだ。