携帯というゆりかご

振り込め詐欺といい出会い系サイトといい、人を自殺に追いやる裏サイトといい、携帯が絡んでいる。携帯がすさんだ心のゆりかごになっているのかと思うと悲しいことだ。

秋葉原事件で容疑者は携帯サイトの掲示板で約1000回の書き込みを行っていた。殺人を予告する書き込みを行った。6月8日午前5時21分、「秋葉原で人を殺します」とのタイトルで「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら」との犯行予告を行なった。その後、沼津から犯行現場まで移動する間に約30件のメッセージを書き込んでいた。
西鉄バスジャック事件はネットでの犯行予告があった。あれはゴールデンウィーク中のことで、いまも記憶にある。

秋葉原事件後、殺人などの犯罪予告が相次ぎ、事件後1ヶ月で100件以上検挙された。このほとんどが10代と20代である。
匿名であるかのように見えて匿名ではなかったということであるが、それにしても、携帯のサイトにならば、このような犯罪予告も書くという、こころのハードルの低さはどうしたものだろう。

そばに話せる人がいないから、
携帯に閉じこもり、
そばに話せる人がいないから、
書いてはいけないことを書いてしまうということなのだろうか。