父の否定

現代社会が父性を喪失したことをどのようにとらえるかであるが
日本とドイツは敗戦と関係づけることがある

敗戦で父の死が決定づけられた
父親的・国家的・法的・倫理的・儒教的・封建的な権威が全否定された

日本では敗戦後に憲法が公布されやっと婦人参政権が認められ
男女平等の原則が出された
大家族制が否定され古い相続制が否定されて
子どもはみんな平等に相続することになった

こうした流れは個人主義の定着と父性の抹消につながっているのだといわれる

しかし戦争で勝った側も、事情は同じようで、
やはり父性の弱体化は共通していると思う

大量消費社会や個人主義、少子化、核家族化、情報化、
そういった項目を原因として説明できるのだろう