企業ぐるみ選挙 

麻生太郎議員の選挙は企業ぐるみで、人数が多い飯塚病院はフル回転する。
この時協力しないのは一番が医者であると院長が攻められるそうだ。
社会的常識が無いというのはこのことをさすらしい。
田中眞紀子議員も周りの部下を使用人扱いするといううわさであり、
地方ではこれに近い関係が要求されるようだ。

他人を使用人としてみるというのは自己愛型人間の特徴。
人間同士とは見ない。
お金を払っているのだからサービスしろというのは自己愛タイプの対人関係であって、
お金を出していても何でも、相手は人間であり、
やる気もプライドもあるものだと考えるのが非自己愛タイプの人の発想。

医師確保が難しい理由に
「高給でも確保できず、勤務が楽でも確保できない」という
医師特有の「価値観」があるらしい。
「常識」では、給料を高くすれば人は確保できる。
しかしそれだけでは医師は動かない。
また、楽で給料が良い療養型病床の病院も医師確保が困難。
勤務がきつくて給料も低い大学病院や基幹病院、指導医が沢山いる病院は
勉強ができるから医師が集まる。
そこが、世間と「価値観」が大いに異なる。

医療費や年金は企業のコストになるから
後期高齢者医療制度などについての批判なんかするなという
車会社の人となら経営者として常識は通じるということらしい。

車会社も回り回って社会の基礎を作っていることは確かなのだけれど、
未来社会のために改善の余地があることも確かだと思う。
自動車絶望工場―ある季節工の手記 (講談社文庫) (文庫) 鎌田 慧 (著) で
描かれる状況がどれほど現代的か昔的か知らないが、現状も絶望だと言えるのだろう。

全体にあからさまに貧困の問題なのだと思う。

社会の設計が悪いのか、人間の限界なのか。両方の面があるのだけれど、どうも出口は見えそうにない。