水平ネットワークの矛盾はまだ解けていない

脳を直列に並べてヒエラルキーを作ることには反対したい

むしろ並列に並べて水平ネットワークを作ることを目指したい

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すぐにも困るのは友達親子である。
そこにはヒエラルキーが存在し得ない。

母と子は水平結合の並列ネットワークでいい。
父はむしろ垂直ヒエラルキーでつなぎたいのだ。
しかし現代は第二母親となってしまい、
父親も水平接続している。
これでは水平があるのみで、垂直方向のヒエラルキーができない。
その場合は。生物として完成しない。
集団生成物として完成しないのだ。

父と子のヒエラルキーを原型として、社会のヒエラルキーの中に自分を位置づける。
そのことができないから、いわゆるモンスターが発生している。
モンスターは自分の生存の権利などの憲法的な水平な権利関係ばかりを振りかざす。
それは原理的には正しいが、原理の半分でしかない。
垂直的ヒエラルキーが要求するものは、公共の観点であり、お互い様の観点である。

原則的に垂直型ヒエラルキーは作りやすい。官僚組織も会社組織も、これだ。
しかし水平的ネットワークは技術的な制約があり、
今まではセンターごとに集約する、多センター結合型であった。
たとえば、東京都は東京都とのセンターにまず結合し、東京都は全国都道府県総合センターに結合する。肝心のセンターでは結局ヒエラルキーだったりするのだ。

水平的ネットワークを可能にしたのが最近の技術であるが、
ここでも、検索会社が検索で順位を決めて表示してしまうと、
全然ネットワークではなくて、ヒエラルキーそのものになってしまう。
この矛盾はまだ解けていない。