二世・三世

政治家の世襲が問題になっているが
たとえば街の八百屋さんでも床屋さんでも昔は世襲は多かったと思う
設備や人脈、顧客、ノウハウを引き継げるのだから一番安全で賢い就職である

これが成立しないのは子どもが優秀すぎて他のことをしたがった場合と
その職業が世襲するだけの魅力がなくなった場合だろう

収入が上がって子どもが優秀でない場合は当然世襲するのだと思う

八百屋とか床屋さんはいまの状況では収入にならないから世襲も意味がないらしい
政治家は世襲する意味があるようで息子でも娘でも娘婿でも次々に立候補している
ということはそこに利益の独占があるはずで
それならば自分ならそんなに儲けなくても皆さんのために働きますという人が現れれば
市場主義的にいえば利益率が落ちるはずだろう

仕事自体は元秘書などが立候補する場合も多くみられるので
特に才能が必要というわけでもない様子だ
人なつっこい方が得だけれど

若い頃から立候補して当選回数を重ねることが大臣への道らしいがそうなると世襲候補でないと難しくなる
どの分野でも立派な人材は手放したくないし
人とのつながりができればそんなに簡単には政界入りということで動けるものではない

たぶんどうでもいい人材が動く
政治家は選挙で振り回されるから
他にいい仕事があればたぶんしたくないと思うはずだろうと思う

選挙で落選しても経済的に困らない人たちが立候補できるのだとしたら
それも困ったことだ