ドストエフスキーのエクスタシー発作

ドストエフスキーが書いたもの
ドストエフスキーについて書かれたものの中に
てんかん発作とその前兆(アウラ)についてのものはかなり多く、
研究がいろいろとある。

その中に
エクスタシー発作とでも言うようなものが表現を変えて言われている
永遠の調和発作
至高体験
絶頂体験
オルガスム発作
強烈な温かさ、安らぎ、すべてが美しい
神を感覚する
天国を知覚する
神に触れた
神が私の中に入り込んだ
天国が地上に降りてきた
完全な調和
強烈で甘美な数秒間
至上の安らぎ
恍惚
最高の統合
神のお告げ

複雑部分発作の症状で、頻度は高くない。
薬剤で調整することができる場合が多い。

この体験が核になり
宗教指導者になったり
文学を創作したり
いろいろ発展する

悪い体験ではないので
自分が何か特別に選ばれた、啓示を受けた存在と確信する
時代を通じて存在していて
それぞれの時代で宗教的指導者となった人もいるので
自分も当然その責任があると自然に納得できるようだ

一般に何か思いつくということも
発作の一つの形だと言えないこともないと思う

頭蓋骨をあけて電極で脳を刺激すると
このタイプの体験が生じる場所まで分かっているので
その程度には人間の精神は脳に依存している

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各種薬剤を使用してこの種の絶頂体験を手に入れたいとする人たちはかなり多くいた
アメリカ西海岸の人たちなど

その場合は現実に働きかけて現実を変えることなく
薬剤で自分の状態を変えるだけという簡易な方法である
簡易な悟りと言ってもいいという人たちもいたと思う

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流れとしては二つあり
現状の苦しみから脱したい人と
現状の退屈から脱したい人とである

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「自己啓発」という言葉が特有のネガティブな意味をまとってしまっているのだが
新宗教とかニュービジネス系が群がる場所でもある

賢者は近づかない

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ここに豊かな鉱脈があることも分かるのだけれど
難しい面もある
見学程度にとどめた方が無難である

楽しいことは他にもいっぱいあるのだから
それでいいと思う