ゲゼルとインフレ

ゲゼル理論で
年老いるお金、腐るお金、価値逓減するお金、が必要なのだと言われていて、
そうとすればお金を貯め込まないで使うだろうと言われている。
ため込まないで使えばいろいろな問題は解決するのではないかとの意見がある。

インフレはそれと似たことなのだろうと思う。

金利と物価上昇率を操作して、
物価上昇率が金利よりも大きくなれば、
お金で持っているよりも今日使った方がいい。
明日買うよりも今日買った方がいい。

あるいは物を持っていた方がいいことになる。
土地とか金銀白金は腐らないから好まれるだろう。

結局ゲゼル的な貨幣になると思う。
そしてその代わりに土地や金をため込むことになる。

貨幣は供給量を調整できる。
同じように土地も海を埋め立てて開発して供給量を調整することができるかもしれない。
金銀白金は作り出すとすれば錬金術だから難しいのだが

しかし考えてみれば、
人生は有限である。
そのことを前提として考えれば、貨幣の価値は逓減しているはずではないか。
使わなければ意味がないのは金利がいくらであっても同じことだろう。

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中国人の汗の価値と日本人の汗の価値に差があることも
合理的な説明が書かれてあるのだけれど
素朴に考えればなんだかおかしい。

すべては過渡的状態

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作った分だけ売れないと困る・サービスした分だけお金を払ってくれないと困る

お金を払うにはまず働かないといけない

働くにはだれか買ってくれる人がいないといけない

この循環の一番はじめには何があったのかと考えると不思議だ
だんだん大きくなっているのも不思議だ

このプロセスを媒介するのが貨幣である
貨幣は国家が管理するから国家が経済をコントロールする可能性が生まれる

原初の形では国家と経済は関係がない
税金を取り立てる関係では貨幣の方が便利だろう
しかしそれだけだったはずだ