性的交渉を二つに分ける

性的交渉を二つに分ける。
前半は、女性が裸になるところまで。ここまでは、女性の美しさが、男性をガマンできなくするのだと解釈する。
後半は男性がその身体能力を女性に値踏みされる。

こうしてみると、多くのAVの構造も、そのようだと思う。
男性が女性の下着を全部剥ぎ取るところまでがひとつ。
男性が自分のもので、大いに運動するのが、ひとつ。
後半で男性は女性と視聴者に審査されている。

さてビデオその他の視線は、女性の下着を剥ぎ取るところまでは大いに共犯している。
しかしそのあと、男性が運動能力を問われる場面になると、しり込みしているのである。

一般に、性行為では、下着を脱がせることまでが、何かの意味を持つとはとても思えない。
最終目的は、後半の運動能力の発揮である。

しかしAVで見る場合、その目標に向かって一直線というわけではない。
むしろ、前半のみ、つまり下着を全部剥ぎ取り、そこで一件落着となる場合も多いのではないか、
それがAV的である。
運動をして射精するのは下半身の現実の運動であり、
それはもうAVの世界とは切り離されている。

本気でない声を適当に出してお茶を濁している女性たちの
いい加減さがおもしろい。