歌舞伎座

今日は歌舞伎座で中村錦之助襲名披露で拍手をしてきた


話の筋としては頼朝の死がおもしろかった。
二代目の頼家の苦悩が浮き彫りにされている。
最後は、「家は末代、人はー世」などと言われてしまいます。
将軍もつらいものなのだ。


男女道成寺では勘三郎がよかった。当たり前でしょうけれど。


一等席で10列14番、16000円という。これだけあったら一日500円として、一ヶ月暮らせるね。
わたしはご飯と納豆と卵があればそれで暮らせますから。


舞台の衣装はやはり綺麗だったな。スポットライトの効果とあいまって。


今の若者も変な格好で歩いているけれど、歌舞伎の皆さんも思いっきりカブイテいますね。
変な格好でアピールするというのは、わかりやすい、普遍的な方法なんだ。


お昼ごはんは30分だけあって、急いで食べる。
今日は外に出て、「銀の塔」にてシチューを食べた。2500円。よかったよかった。天下泰平だよ。


観客の様子は、まずお年寄りが多いです。
私は昼の部を見たのですが、夜の部になるとすこし客層が若返るみたいですね。
若い女性はすこしだけ。若い男性はいません。
夜の部に来た人の中にはやや若い男性もいて、35歳くらい、
将棋指しのような格好で歩いていました。
若い女性は何というか、申し訳ないのですが、
銀座の町を歩いている若い人たちと比較すると
圧倒的にくすんでいますね。
これは何を意味しているのでしょうか。
自分の笑顔や魅力や言葉で周囲を楽しませる必要のない人たち、
「楽しませてもらうだけの人たち」なのかもしれません。
そして、そのような優位な立場に立てば、
人は誰でも、そんな姿かたちになるのかもしれません。
女性は60歳くらいの人でとても優美な人がいます。
一部の方は歩くのも不自由で、通路をふさいでしまっています。
そんな人も舞台が始まるといいタイミングで渋い声で「中村屋」「よろずや」
などと叫んでいます。
元気なんです。


昼の部終り、入れ替えで夜の部が始まります。和服のあでやかな感じの人も増えるようで、ますます盛り上がっていたようです。あちこちで挨拶です。


イヤホンガイドを利用しました。ソフトな、あくまでもソフトな語り口で、
人気があるのも納得できます。




昼の部


一、當年祝春駒(あたるとしいわうはるこま)
            曽我五郎      獅 童
            曽我十郎      勘太郎
            小林舞鶴      七之助
            茶道珍斎      種太郎
            工藤祐経      歌 六



二、頼朝の死(よりとものし)
           将軍源頼家      梅 玉
            畠山重保      歌 昇
             小周防      福 助
          小笠原弥太郎      家 橘
            別当定海      亀 蔵
         別当慈円坊祐玄      錦 吾
            藤沢清親      松 江
            榛谷重朝      門之助
            大江広元      歌 六
            中野五郎      東 蔵
           尼御台政子      芝 翫



三、男女道成寺(めおとどうじょうじ)
    白拍子桜子実は狂言師左近      仁左衛門
              所化      獅 童
               同      七之助
               同      種太郎
               同      宗之助
               同      猿 弥
               同      勘太郎
           白拍子花子      勘三郎



四、鬼一法眼三略巻
  菊畑(きくばたけ)
   劇中にて襲名口上申し上げ候
         虎蔵実は牛若丸 信二郎改め錦之助
        智恵内実は鬼三太      吉右衛門
            笠原湛海      歌 昇
            腰元白菊      隼 人
             皆鶴姫      時 蔵
          吉岡鬼一法眼      富十郎