ミラーニューロン

ミラーニューロンは、猿の脳の前頭葉の運動前野から発見されました。この神経細胞は、猿が自らある行為(手を伸ばして餌をとり、自分の口に運んでくる)をするときにも、他者が同じ行為をするのを見ているときにも、鏡に映したように同じように活動するのです。その後、人間の脳からもミラーニューロンに相当する活動をする領域が発見され、その領域を含む脳のシステムが「ミラーシステム」と名づけられました。


人間のミラーシステムが重要なのは、それが、「他者」と「私」の心の状態を関連づけるリンクの役割を果たしているから。

フムフム、このようにして、他人の心の中はいまこんな風だろうなあと自分の心を元にして推定する作業が成立する。
心の理論。