主よ、人の望みの喜びよ

コラール「主よ、人の望みの喜びよ」

Choral “Jesus bleibet meine Freude”

カンタータ147番「心と口と行いと生命」より

Kantate Nr.147 “Herz und Mund und Tat und Leben”

あちこちから集めて編集したCDがあって、

さっきから繰り返し、

聞いている。

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苦しみには意味がある。

苦しみは、神から人間への問いかけである。

人間は、行いにより、神に応える。

少しでもあなたにふさわしいものになろうと

努力する。

隣人愛を通して、神の愛に応える。

そのように生きる。

隣人を愛することが、

神の愛に応える方法である。

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ときどき苦しくなるので、

バッハのコラールなどを聞く。

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ウィリアム・スタイロン「ソフィの選択」の中で、

ネイサン・ランドーはソフィに

語りかける、

「ソフィ、僕たちは死ぬんだ」

最期の床、その脇にあったのはレコードプレーヤー、

ターンテーブルの上にあったレコードは、

バッハカンタータ147番。

この世で報われない魂に平安を、喜びを。

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考え直してみれば、

望みすぎかもしれない。

わたしはもうすでに充分に与えられているのだろう。

それは神からの問いかけだ。

課題は、神からの問いかけにどう応えるか、

それだけなのだろう。