F.A.E.ソナタ

F.A.E.ソナタ(Sonate F.A.E. [Frei aber einsam])は

1853年にドイツの作曲家であるロベルト・シューマンが

友人アルベルト・ディートリヒとヨハネス・ブラームスとともに

作曲したヴァイオリンソナタ。

3人の共通の友人であるヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒムに献呈された。

1935年出版。

曲名のF.A.E.とはヨアヒムのモットーである

「自由だが孤独に」(Frei aber einsam)の頭文字をとったものである。

ドイツ音名のF・A・Eはそれぞれイタリア音名のファ・ラ・ミに対応し、

この音列が曲の重要なモチーフとなっている。

このような手法をシューマンは好んでいたらしく、

『アベック変奏曲』(A-B-E-G-G)や

ピアノ協奏曲(C-H-A-A ⇒ Chiara = Clara)などで用いている。

ちなみにブラームスは、ヨアヒムのモットーに対応する

「自由だが楽しく」(Frei aber froh)をモットーとしており、

この略に対応するF-As-Fの音列を交響曲第3番で用いている。

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ブラームスが Frei aber froh ?