雨とウィンブルドンと爪と旅の途中

雨の季節になり
ウィンブルドン

シャラポワが早々に敗退
芝は早くも荒れ始めている

毎年の雨と
毎年のウィンブルドン
毎年の憂鬱

長い試合を戦い続けた
ボルグを思い出している
長い長い時間
あの人はサービスエースなんか狙わなかったし
前に出て行くこともなかった
ただ延々とリターンを続ける

そして
今年死んだ人たちは
あの世への旅の途中

休日に爪を切る
自分の爪の形を眺めていて
母親が深爪をしていたせいなのだと
気がついたりする
これはもう一生このままだろう