むしろ悲しいとさえ思える

辻仁成の『サヨナライツカ』という小説を読んだことある? 
「人間は死ぬとき、
愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトとに分かれる。
私はきっと愛したことを思い出す」

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私は読んだことがないし、
愛することと愛されることは、
ほぼ一体であるとも思うので、
いろいろごちゃ混ぜに思い出すと思う。

愛されていれば愛するものだし
愛していれば愛されるものだと思う。
どっちから出た愛なのか
よく分からなくても、とにかく一回りしている。

愛したという言葉も
なんだかコンプライアンスとか時価主義会計とかと似ていて
なじまない
切ない思いとか
哀しさとか
そんな言葉が近いように思う

当時はうれしかったと思うが今となっては哀しい
むしろ悲しいとさえ思える