人の一生は、重き荷を負うて遠き道をゆくがごとし

人の一生は、重き荷を負うて遠き道をゆくがごとし。
急ぐべからず

遺訓 徳川家康

これは有名ですね。

平氏をほろぼすものは平氏なり、
鎌倉をほろぼすものは鎌倉なり

こんなことも言っているようで、確かにそういう面もありますね。
知性を滅ぼすものは知性です。

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人の一生は重い荷物を運んだから立派というものでもないし
遠くまで行ったから立派というものでもないようで
なかなかむつかしい

難しいのは自分が何に満足したらいいか
その点を任せられていることだ
それを他人にも分かりやすい説明しやすい項目に絞ってしまえば
それはそれで分かりやすいのだけれど志が低い

しかし自分独自の満足の様式をたてて
それに従って満足しているというのもおかしなもので
独自性と社会性の妥協点を探る必要がある

社会的に肯定されている独自性というものが最近はいろいろあって
オンリーワンであることをみんなが求めるという非常に倒錯した状況になっている

他人に理解されるならオンリーとは言えない
にせオンリーである

しかしそれでいいのである
広くいってまだそれは社会性の範囲内のことである

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急ぐべからずなんていうが
そんなのは勝手にさせてもらいます

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人生とは重き女を負いて遠き道をゆくがごとし

急いでも苦しいだけで何にもならん