品川ランチだけど実は港区ランチ

品川駅は港区にある。

高輪口に出ても港区だし、

港南口に出ても港区だ。

高輪にある税務署は品川税務署だ。これもおかしなことだ。

北品川から、本当に品川区になる。

大崎と五反田は品川区。ついでに目黒駅も品川区。

歩いていると、「芝区高輪」という昔の地番の表札がある。

昔は高輪は芝区だったようだ。芝区は他の二区と統合されて港区になった。

その昔、港南口には食肉加工所しかなかった。

そのあと、コクヨができた。そしてNTTができた。

しばらくしてから、駅ビルができて、三菱や大林組の高層ビルが建った。

いまでは港南の高層ビルにいるうちだけは港区っぽい感じはする。

品川イーストワンタワーの上層を占めるストリングスホテル東京は、

なかなか高級で、わたしのような給料の者には縁がない。

もっとも、高輪のホテルにも縁がないけれど。

その昔、駅で高輪と港南は分断されていた。

高輪口で用を済ませたわたしは、

港南口に渡るために駅に一回入ったものだ。

東京都の都市計画課のプランによれば、

港南口の開発は一段落で、

今度は高輪口の再開発を始めるという。

確かに、国道15号線に沿って泉岳寺にのびる地帯は

開発が遅れているし、開発した方がいいだろう。

高輪のホテル群をどのように再開発するのか分からないが、

東京オリンピックを想定して、

海外のお客様に恥ずかしくない程度の施設をいうことだろう。

最近は中国人観光客が多く、また、中国人労働者も増えている。

ウィング高輪ウェストのマクドナルドで中国人の若い女性が働いていた。

昔見た中国映画「Love Song」と同じ情景である。

主演のマギー・チャンが映画のはじめにマクドナルドスタイルで登場する。

現在は、品川駅から高輪地区に行くために横断歩道を渡らなければならない。

再開発のひとつの目的は、ここをペデストリアンデッキにして、

高輪口のイメージをあか抜けたものにすることだろう。

自動車のアクセスも問題で、流れを再検討する余地がある。

駅前で客を拾ったタクシーが、どこに行くにも遠回りしている気がする。

港南口は、天王洲にかけてのラインは開発がうまくいったが、

駅前のロータリーが昔のままである。

ここも早晩雑居ビルが整理されるだろう。

容積率を無駄にしている建物が多い。