朝日夕刊で加藤周一がナショナリズムについて。
考えてみれば、「うちはいいなあ」と感じるのは、
誰でもそうで、ナショナリズムの原型は誰にでも当然ある。
それがいいと言って育てられたのだから、当然いいと思うはずだ。
それは韓国でもマレーシアでも同じことだ。
偏狭なナショナリズムという場合、
「うちはいいなあ」とほとんどすべての人が思っていると、
立場を替えて、考えてみることができない人のことだ。
その立場の入れ替えができなくなってしまったら、
ちょっと頭が「狭窄」しているのだ。
個人的には、国際結婚をどんどん勧めればいいと考えている。
遺伝子の混合が進めば優秀な遺伝子が発生する確率は高くなる。
親戚に多国籍人間がいれば、
偏狭なナショナリズムも影をひそめるだろう。