自民党幹事長が「首相を尊重してください」とマスコミに対して語った。
これはどういうことなのだろうか?
1.
最近は首相が会議に出ても、おしゃべりはやまないし、挨拶もしない、
そんな状態で、これではよくないから、会議の前に首相が登場したら、
一同起立して迎えよう、そんな発言趣旨らしい。
2.
まるで小学校の学級運営に関しての通達みたいですな。
今時は日本中がこんな状態です。
会議で誰かが発言していても、
私語をやめないね。
もう腹が立つとも思わなくなったけれど。
3.
しかし、首相が尊重されていないことなんか、
こんなに大袈裟に公表すべきことではないだろう。
規律の引き締めが必要と思うなら、
関係者にきつく通達すればいいだけで、
マスコミに流す必要はない。
4.
つまり、マスコミにこの話を流して、何を狙っているかということだ。
それが分からない。
「首相は身内にも軽んじられている」とアナウンスして、
どんな効果があり、誰が得をするのだろう?
5.
古来、組織のトップが尊敬されるためには、覇の道と徳の道があると言われてきた。
覇の道はけんかで勝ってみせることだ。
徳の道は心の中からの尊敬を集めることになる。
尊敬しろと命令して尊敬するようになるはずはない。
6.
首相コメントとしては、「心配してもらわなくていい」といったようなことのようだ。
支持率がこのままで推移するなら、
自民党としては看板の付け替えをしたいということなのだろう。
参議院選挙は大変そうだものなあ。