ドラマ「ハゲタカ」(3)

会社の運命というものがある。
会社にも誕生期、青年期と壮年期と老年期がある。

誕生したての時点では利益率が大きく、効率がいい。
開発力を競うとすればやはり資本が必要になる。
しかし資本が大きくなればロスが大きくなる。
そのうちに別の効率のいい会社に負ける。
巨大資本を本当に効率よく運営する科学的手法は多分まだない。
あるとしてもライバル会社も身につけているからそれは競争の前提と言うべきものにしかならない。

時間が経てば淘汰されてしまう。
生き物と同じで、寿命がある。
長い時間進化の先頭にいることはできない。

なぜなら、
特に技術革新を考えれば、
会社は自分の生きている環境を自分で変えてしまい、
自分が適応できなくしているともいえるからだ。

世界的帝国が、歴史上ずっと続いていることはない。
どれも滅びた。

個人の立場としても同じようなことが言える。
大きな会社は安心であるが、出世するには時間が必要である。
起業すれば効率はいいけれど、安心はない。