NHKのニュースで、
「ヤンキースの井川は毎回のようにランナーを背負い、……」
と言ってました。
毎回背負ったのでしょうか。
それとも、毎回に近いくらい、何度も背負ったのでしょうか。
何回のうち何回ランナーを出したのか明示してくれた方が報道としてはいいと思います。
ぼかしたあいまいな表現も、場合によっては悪くないですが、
報道でその必要はないでしょう。
スポーツニュース特有の定型句なのだと思います。
これは頭の悪い言い方で、事実を伝えると言うよりは、定型句でニュースを書いたというだけでしょう。
決まり文句を言っているだけです。
たとえば「ここで突然試合の流れが変わりました」なんて言います。
でも、この「ように」はどんな意味なんでしょうか?
「毎日のように水泳に行く」と言えば、毎日の日課であるかのように、くらいの意味でしょう。
毎日とは言い切れないが、ほぼ毎日と言っていいくらい、の意味もありそうです。
毎回のようにといえば、毎回の決まりであるかのように、くらいの意味でしょうか。
毎回、さんざん、またしても、くらいの意味が込められているのでしょうか?
元来は、高貴な人たちの所業について、はっきりと言い切ることにためらいがあり、
ぼかす必要がある時に、使ったものでしょうか。
現在の若い人の言葉で言えば、
「井川はさあ、毎回みたいにぃ、打たれちゃって、……」くらいなんでしょうか。
「毎回みたく、打たれ」たとか。
「毎回くらい、打たれて」
「毎回とか、うたれてぇ」。
「チョー毎回、打たれて」。
「井川のほう、毎回のように打たれて、よろしかったでしょうか?」