ピッチャー・桑田の人生を思うに、入団時にバッシングがあり、
その後も投げる不動産屋とか言われたりしたものだ。
大リーグを希望しても、ナベツネさんに借金はどうするなんていわれたり。
そのあとは怪我との戦いだ。
さらに起用法をめぐっての問題もあったように思う。
よくぞしのいできたものだと思う。
彼ほどの才能の人にして、これほどの苦難の道である。
打者との戦いはもちろん中心だけれど、
そのほかに、世間、マスコミ、悪意、誹謗中傷、怪我、トレーニング方法、チーム内の人間関係、
とにかくいろいろな方面と戦いの連続だった。
怪我で手術して、一休みしてまた出直した。
二軍球場を走って作った「桑田ロード」は私の励みになる。
私もしばらく休んで出直しだ。
他人とは比べない。
私は桑田と比べる。
桑田が不撓不屈であったと同じ程度に
私もまた不撓不屈でありたい。
私も再起して、ピッチャーズ・マウンドに相当する場所で感謝の祈りをささげたい。
神様が用意した関門を、ハードルを、一つずつ真心を込めて、越えてゆきたい。
だってそれしか私の生きる道はない。
人間にできる努力なら、私は引き受けて、やってみようと思う。