富士フォトサロン開設50周年記念
林 忠彦写真展「カストリ時代」
を見てきました。
圧倒的な力。
太宰治に坂口安吾、これは見かけたことがある。
でも、大きく引き延ばして見せつけられると、やはり実に強力である。
品川での復員兵?
上野での浮浪児。
浮浪児は東京の町中のそこここにいたようだ。
こんなにもたくさん。
そしてこんなにも明るい瞬間さえあったのだ。
銀座のがらんどうの広場。
なんて白黒がふさわしいのだろう。
浮浪児のはいているズボン。
私は精神的には浮浪者のようなものだとか
浮浪者と同じで春一番が吹くと安心するとか言っていたけれど、
浮浪児に近いものだろうと思った。
浮浪してはいるけれど、
きょろきょろして世界を眺め回しているのだ。