その人と接していると最終的にとても腹が立つので
どうしてなのかなあとよほど考えた
結局その人の育ち方に問題があって
その人自身が問題を解決できないでいるようだった
成育過程での根本的な対人関係の欠損である
おおよそを言えば、
「父親が巨大でかつわがままで、母親がいつでも被害者なのだ」と
母親は教育し続ける
母親は父親の悪口を吹き込み続けることで自分の不満のはけ口にする
母親は子供をコントロールして、父親との交渉材料にする
根本的にずるいのは母親なのだ
そして同じずるさを身につけて世の中を渡れば
なんとかなるだろうと
レベルの低い適応を選ぶつもりのようだ
そうせざるを得ない背景はいくつかある
身体条件はその最大のものだ
よりよい人生に向けて
歩き出すことが怖いのだ
失敗の記憶だけが強い
根本的に人生に自信がない
自信がないのは、強力な父親に否定され続けたからだろう
おまけにタフな体力もない
問題があっても、それは親が悪いのであって、
自分は悪くない、だから問題ないと思っているようだった
そうではなくて、親との関係がある種の欠損状態となっているので、
自分の精神的には歪みがあるのだと考えて欲しいのだけれど
さて、何か問題が起きた時に、その人は、いつも同じ解決の仕方をする
いままでは主な対立は親との間で生じたので、いつも親が悪いと結論して自分を守ってきた
新しい人間関係ができるたびに、トラブルの原因を外部に帰属させる
そのようにしてしか自分を守ることができない
その戦略が自分の人生をどんなに貧しくしているか理解できていない
この、小さくて固い適応戦略をとっているうちは人生は広がらないのだが、
そのことに不全感を抱かない条件が揃っているので、
この人は自分を変えようとしない
さて、このような場合、周囲の人たちが本人にこの事情というか、からくりを
理解させるのはまず無理だ。
自分が気付くこともまず無理だろう。
この人は現状維持以上のものを望んでいないからだ。
結局、周囲の人たちはみんな離れてゆくだろう。
それでいいのだ。この人もそれを望んでいるだろう。
煩わしいよりはいいのだ。
金ですべてを買えばいいらしい。
不良という人たちがどんな人たちなのか詳しくは知らないけれど、
体制外の人たちのような気がするのだが、
いま論じているこの人などは体制内の不良という感じだ
強い言葉で言えば、「不良品」なのである。
体制内不良品。
寄生することで生き続けます。