東京国立博物館・東洋館 書道

東洋館にて特集陳列 拓本の世界 槐安居(かいあんきょ)中国碑帖コレクション。

これは圧倒的でした。

高島菊次郎さんという実業家が収集したものだそうです。

文字というもの、漢字というものを、これほどまで大切にした文化というものの中で、

われわれも育ったのだと実感できました。

その執念足るや、実に、宗教そのものではないですか。

文字が崇拝の対象だったのですね。

面白かったのは、王羲之の文字拓本に取り、

その中から何百文字だか何千文字だかを選んで、

さらにそれを一文字も重複もないように使って文章を組み立てる。

その文章のセットが何種類かあるのだとのことで、

日本で言う「いろはうた」のようなものなんでしょうね。